サイバー戦のプロ要員、官民連携で育成…横須賀に新団体設立へ
2023/08/01 07:41
サイバー安全保障分野の人材育成に官民が連携して取り組むため、防衛省と民間事業者との接点を務める団体が今年末にも設立される。神奈川県横須賀市にある研究開発拠点「横須賀リサーチパーク(YRP)」に拠点を置き、サイバー戦に詳しい要員を自衛隊に送り込んだり、教官として派遣したりするほか、施設や機器の提供も行う。
政府は、防衛省・自衛隊のサイバー要員を2万人体制に拡充する方針を示しており、これを受けた動きだ。団体の発起人は斎藤隆・元統合幕僚長や鈴木茂樹・元総務事務次官らが務めている。自衛隊のサイバー人材の育成をサポートするほか、世界各地で発生しているサイバー攻撃の実情を研究したり、それらに対応する技術などの研究も行う。
横須賀市には、今年度にシステム通信・サイバー学校に改編される陸自通信学校や防衛大学校などの教育機関があるうえ、海自の自衛艦隊や米海軍第7艦隊の司令部が置かれている。斎藤氏は「横須賀は新団体の設立に最適な場所だ。自衛隊への人材供給に向け、サイバー要員の育成を早急に進めたい」と話している。(一部抜粋)
サイバー戦のプロ要員、官民連携で育成…横須賀に新団体設立へ