名古屋港 システム障害「ランサムウエア」感染確認 復旧急ぐ
2023年7月5日 18時56分
去年の貨物の取扱量が全国一の名古屋港のコンテナターミナルで4日からシステム障害が発生しコンテナの積み降ろしができなくなっている問題で、システムを管理する協会によりますと、身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」の感染が確認されたということで、協会はサイバー攻撃を受けたとみて、復旧を急いでいます。名古屋港管理組合などによりますと、4日の朝6時半ごろから、コンテナの積み降ろしや運び出しなどを管理するシステムに障害が発生し、港では5日も終日、コンテナのトレーラーへの積み込みなどを見合わせています。
システムを管理する名古屋港運協会によりますと、協会内のプリンターからは身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染したことを知らせる英語の通告文が印刷され、システムのデータも暗号化されていたということで、「ランサムウエア」の感染がわかったということです。
このシステムは、名古屋港に5つあるコンテナターミナルのすべてで使われていて、協会はサイバー攻撃を受けたとみて、システムの復旧を進めるとともに感染経路の確認や安全対策を施したうえで、6日午前8時半から通常どおりコンテナの積み降ろしを再開したいとしています。
名古屋港 システム障害「ランサムウエア」感染確認 復旧急ぐ