那覇市の図書館の本の貸し出しなどで使われるシステムがサイバー攻撃を受け、貸し出しや資料の検索などができなくなっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20221014/5090020436.html
数か月にわたって臨時休館する可能性もあるということで、市教育委員会は原因究明を急いでいます。
那覇市教育委員会によりますと、13日、本の貸し出しや予約、資料の検索などに使われるシステムが立ち上がらず、サーバーを確認したところ、コンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染していることが確認されたということです。
データはすべて暗号化され、サーバーには身代金が払われない場合、攻撃を繰り返すという内容の英語の文章が残されていたということです。
市教育委員会は身代金の要求には応じない方針で、警察に相談しているということです。
このシステムは中央図書館だけでなく、市内に6か所ある分館、そして図書室でも使われているため、貸し出しがすべての場所でできず、復旧のめどはたっていません。
システムに登録されている利用者の情報は暗号化されているため、流出の可能性は少ないものの、システム上に保存されていた長期延滞者の名前や年齢、およそ500人分が記載されたリストや文書は暗号化されていなかったため、流出したかどうかは分からないということです。
感染した原因は調査中で、復旧のためにシステムを再構築する場合、数か月にわたって臨時休館する可能性もあるということで、那覇市教育委員会の小嶺理生涯学習部長は「市民の皆様にはご不便をおかけし、おわび申し上げます」と話しています。
図書館内では本の閲覧はできるほか、電子書籍についてはシステムが別のため、利用可能だということです。
那覇市立図書館は毎月のべ2万6000人が利用し、8万冊が貸し出されています。


