ファイバーゲートのネット接続サービスにサイバー攻撃、一部の建物で接続障害_日経XTECH

 公衆無線LANや共同住宅向けインターネット接続サービスを手掛けるファイバーゲートは2022年9月26日、同社がサービスを提供する一部の建物で発生している回線障害の原因がサイバー攻撃を受けたためと公表した。通信障害はインターネット接続サービスで2022年9月20日から発生し、一部の建物で接続が不安定だったり接続できなかったりしている。

 通信障害は、サイバー攻撃により同社通信回線のトラフィックが上昇したことで発生した。対策を取る過程で、同社に回線を提供する上流の通信事業者側が回線を緊急停止したり速度制限を実施したりしたため、利用者側は通信しにくくなった。復旧作業は、回線提供元の通信事業者と共同でサイバー攻撃への対処を実施しながら、影響が出た建物ごとに順次、回線を開放するなどの措置で進めているという。

 ファイバーゲートの障害情報によると、最初の接続障害は2022年9月20日午前0時ごろに発生した。2022年9月21日から22日にかけて、同社は原因を「過剰な通信発生による負荷」などとしていた。より詳しい原因の公表が2022年9月26日になった点について、サイバー攻撃である確証を得ることに時間を要し、原因公表による再度の攻撃の可能性に配慮したという。今後は第三者機関によるフォレンジック調査を進めるほか、警察の捜査に協力するという。

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